【2015年8月22日】あさひかわ西地域九条の会は戦争体験談集「平和への伝言7」を発行しました。今回は、中国人捕虜を殺害したという「加害体験」も証言していただきました。


2015年8月22日、あさひかわ西地域九条の会は戦争体験談集「平和への伝言7」を発行し、旭川市2条9丁目の喫茶店「アダージョ」で出版感謝記念会を開催しました。
第7集の内容は次の通りです。
【戦争体験】
私の銃剣の下で死んだ二人の捕虜・・・・・・・・室岡敏雄さん
紅雪隊名簿には朝鮮出身者の名も・・・・・・・・室屋イチ子さん
防空壕から出た途端、服に火がついた・・・・・・永井孝子さん
親兄弟にも言えない暗号兵だった・・・・・・・・久保俊一さん
「平和」を知らない子どもだった・・・・・・・・齋藤 智さん
戦中・戦後の食糧難の記憶は今も・・・・・・・・西濱英子さん
生活を描いただけで監獄に・・・・・・・・・・松本五郎さん・菱谷良一さん

※これまでは、戦時下の生活や兵役での苦難など戦争の「被害」の体験が中心でしたが、今回はじめて、旧陸軍兵として中国で2人の捕虜を殺害したという生々しい「加害」の体験を証言していただきました。証言いただいたのは室岡敏雄さん(94歳)です。

平和への伝言はこれまで1から7まで発行いたしました。
1冊400円(送料別)で普及しています。
申込方法など詳しくは、こちら→平和への伝言

8月22日の出版記念感謝会では、旭川出身のバイオリニスト池田敏美さんがカルザスの「鳥の歌」などのほか、戦前の歌謡曲「誰が故郷を想わざる」を演奏しました。
司会者が「武器ではなく、音楽や言葉の力で平和をつくりましょう。国会で審議されている戦争法案は廃案にしましょう」と呼びかけました。

平和への伝言7の出版の内容と感謝会の様子は、8月22日と23日、北海道新聞の上川・旭川版に大きく掲載されました。

DSCN4343
生活図画事件の当事者・菱谷良一さん(左)、「兵士が旭橋を渡るような世にしては駄目だ」と語る松原光温さん(右)

※生活図画事件についてはこちら↓
講演会「生活を描いただけで監獄へ」動画1
講演会「生活を描いただけで監獄へ」動画2
講演会「生活を描いただけで監獄へ」動画3
講演会「生活を描いただけで監獄へ」レポート
講演会「生活を描いただけで監獄へ」レポート(英文もあります)

北海道新聞からの取材を受ける永井孝子さん
北海道新聞からの取材を受ける永井孝子さん(東京での空襲の体験を語って下さいました)

DSCN4322
旭川出身のバイオリニスト池田敏美さんの演奏を皆で聴きました。