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【今年も開催】バーベ九条 〜バーベキューしながら平和を考えよう〜


8月21日(日)、石狩川の河川敷で「バーベ九条」を開催しました。参加者は17名。

目印の旗

まず、みんなでお腹いっぱい食べてから、じっくり平和について語りました。今年は、平和について語るにあたり、テーマを設定してその中から自分で話したいテーマについて話すという試みを行いました。テーマは①「戦争するのは人間の本能だからしかたない」という意見がありますが、あなたはどう思いますか?②「日本は平和だ」と思いますか?③平和って何でしょうか?④平和について考えることなんでもどうぞ。です。

 

以下、参加者の発言要旨です。

Y:気仙沼のボランティア報告。船が建物の上に。撤去に1億円。地盤沈下がひどい。大島の旅館で手伝い。支援物資配布(仮設住宅が狭いので小さいものが必要とされるなど)。

Y:今の日本は平和ではないと思う。一人一人が豊かではないから。原発は核につながるものだからなくすべき。

N(A):パートで保育園に勤めている。今の子どもたちが昔の子どもと変わったところは、その年頃らしい遊びをしなくなった。母親に「あれはダメ、これはいい」と言われているから。変わっていないのは、「かわいそうなゾウ」の絵本を1年に1回読み聞かせると「なんで殺されるの?」と疑問をもつところ。こういうことを語り継いでいきたい。

豪華食材

 

O:春光に住んでいる。今年3月で退職した。撫順の戦犯刑務所で育てたアサガオの種を、卒業する学生達に渡している。新聞の「泉」の欄にそのアサガオの種のことが載っていた。語り継がれているのだ、と思った。

M:孫に戦争のことを伝えている。(事務局長補足:Mさんは伝言Ⅰで樺太の体験を語っている方です)

I:28歳です。西地域九条の会のネットを管理している。日本だけで考えると豊かただと思うが、心が豊かではない。将来に希望が持てない。管さんが総理をやめても変わらないんじゃないか、と思っている。ぼくらの世代ががんばらなくてはいけない。

K:会には入っていたが、初めて参加した。お寺に勤めているので、8月には灯籠流しをする。毎年8月の終戦記念日前後に平和のことを考えるが、この日だけを特別扱いしないでいつでも考えて行きたい。震災復興についていうと交付金を商売人が争奪するような状況が生まれている。いろんな兵器をつくりながら戦争に加担している企業はどうかと思う。

焼け具合は?

H(妻):平和じゃないと幸せになれない。平和が一番だと思う。

H(夫):Iさんの話を聞いて「日本はどうしてこうなのか」と思う。海外の人に「日本は経済大国なのになぜあんなに小さい家に住んで貧しいのか。なぜ子どもの教育にお金がかかるのか」と言われることがある。日本はなんでもかんでも金をとる。自由はあるが、企業だけ金を持っている。それに対して日本人は怒らず、特に若者は「こうなったのは自分のせいだ」と思っている。

R.S:伝言1に自分のことが出ているが、私は殺されていたかもしれなかった。戦争は人間を変えてしまう。(震災に関連して)山元町に実家があって津波でやられてしまった。町の65%が被災している。被災者が被災者の面倒をみているような状況。葬式ばかりあるので40件の葬式に参加したと言っている。町から出ているお金は世帯主1万円、配偶者5000円、その他2000円しかない。赤十字の義援金は電化製品6点セットだが、社宅に入ったら一切支給されない。原発はいらない。安全なおいしい魚が食べたい。最後に、東川で8月28日に行われる韓国の強制連行被害者の話を聞きにきてほしい。

みんなで平和を語る

S: 最近「あの戦争は侵略戦争ではなかった」という人がいる。私は小学校2年生のときに敗戦を経験した。みんながほっとした。その2年後に新憲法ができ、二度と戦争はしないと国際的に約束をした。しかし、5年後に朝鮮戦争が起きてしまった。第5福竜丸の事件以来原水爆禁止運動が高まり署名運動がはじまった。私の大学生の時に署名と資金集めのための鉛筆を売った。しかし、10件まわって1件もらえればいい方だった。当時まだ日本人は署名することに慣れていなかった。その後原水爆禁止などの民主勢力の運動に分裂が持ち込まれた。権力者は相手を分裂させたがる。それを乗り越えて行くことが求められている。

O:「日本が平和だと思うか」について「平和だと思わない」。しかし、九条のある国に生まれてよかったと思う。ただ、軍隊をもたない国は世界に27あるが日本は軍隊を持っている。自衛隊は軍隊だ。日本は九条があるのに軍隊をもつという奇妙な国だ。

A:平和を実現するにはひとつひとつ小さいことから進めていくことが大事。

みんなで記念撮影!

H:今の生活をみていると平和ではないと思う。本州の友人は会社の過酷な勤務でうつ病になった。職場に憲法なしだ。戦争はしていなくても生活が「戦争状態」だ。お金がないという貧しさは心の貧しさにつながる。スーパーのトイレでロールペーパーがなくなるというし、スーパーで大根の葉がなくなることもある。誰がそういう社会にしたのか、貧困は憲法違反だ。

事務局長:憲法前文に「等しく恐怖と欠乏から免れ」とある。今まさに原発の放射能の「恐怖」にさらされ、津波で家が流されるという「欠乏」の状態にある。憲法の平和的生存権が実現されていない。憲法生かす社会を。

 

ぜひ、来年も平和について考えながら実施しましょう。