月別アーカイブ: 2014年12月

【2014年12月20日】あさひかわ九条の会、東地区地区9条の会、西地域九条の会が「戦争をさせない全国署名」にとりくみました。旭川市内の男子高校生から「北朝鮮が攻めてきたらどうするんですか?」「アメリカは日本を守ってくれているのではないんですか?」「核兵器はなくせるんでしょうか?」などたくさんの質問を受け、対話をしました。すごく真面目に色々と考えている学生さんでした。話しかけてくれてありがとう。


2014年12月20日、13時から旭川市1条通買物公園で、
あさひかわ九条の会、東地区地区9条の会、西地域九条の会が
毎月恒例の「戦争をさせない全国署名」にとりくみました。
当会の事務局長のHと運営委員のAさんが参加。
事務局長のHが、旭川市内の男子高校生から質問をうけ、30分以上対話しました。
すごく真面目に社会や政治を考えている学生さんでした。

Q:チラシに「若者が戦場へ」と書いてありますが、自衛隊が鉄砲を向けるということですか?
A:集団的自衛権行使容認の閣議決定で、自衛隊がアメリカ軍と一緒に海外で戦争に行く道を開こうとしています。自衛隊員が、海外で鉄砲を向ける可能性があるということです。それを危惧しています。

Q:危惧しているだけですか?
A:日本が海外で戦争する国になる危険が高まっています。昨年の集団的自衛権行使容認の閣議決定を受けて、来年から安保法制の整備が進められようとしてます。それをやめさせなければならないと思ってここで署名を集めています。

Q:日本の領土がとられてしまうのを防ぐために軍隊は必要なのではないでしょうか?
A:尖閣諸島問題のことでしょうか。尖閣諸島については、日本政府が日本の領有の正当性を中国側に対して主張してこなかった弱点があります。きちんと主張せずに、逆に中国脅威論として利用して、軍備拡張をしようとしているのは間違っていると思います。
それと、閣議決定で、集団的自衛権の行使容認をするのは、立憲主義の国として許されません。巨大な権力から、私たち、国民の権利を守るのが憲法というものです。その憲法を時の政権が自由に解釈で変更したら、憲法の意味がなくなってしまいます。大臣や公務員などには憲法99条で定められた憲法尊重擁護義務があります。
日本は憲法9条で軍隊を持てず戦争をしないことになっています。

Q:自衛隊は9条違反だと思いますか?
A:それについては、様々な解釈がありますが、私は9条違反だと思います。個人的には、自衛隊を災害救助隊に編成した方が、はるかに国際貢献できると思います。

Q:北朝鮮が攻めてきたらどうするんですか?ミサイルが領空を飛んでいるのはおかしいと思います。
A:北朝鮮が攻めて来ないように、外交交渉など様々な方法をまず駆使すべきだと思います。黙って他国の領空に飛ばすのはよくないですが、マスコミは、ほぼ同じ物でも北朝鮮が飛ばすと「ミサイル」といい、ほかの国や日本が飛ばすものを「ロケット」と言って、北朝鮮脅威論をあおり軍拡に利用しているように見えます。

Q:外交や経済制裁で戦争をやめさせられるのですか?
A:アメリカのシリア空爆を回避させたり、ロシアのウクライナ攻撃に対して経済制裁を行い、ロシアのルーブルが下落するなどの影響が出ています。

Q:中国にサンゴをとられたりしたくないです。
A:小笠原沖で中国漁船がサンゴを採ったりしていますが、それはやめさせるべきです。一方、辺野古沖で、基地をつくるためにサンゴを破壊するのもやめてほしいと思います。

Q:災害や犯罪を防ぐために消防や警察があるのと同じで、外交努力をしても万が一、戦争になったときにそなえて軍隊を持つべきではないか?
A:災害は防げないが、戦争は防げます。犯罪として国内で処罰される殺人は一般市民による人殺し、戦争は国家権力による人殺し。国家権力による人殺しを防ぐ方向に歴史は動いてきたし、これからも戦争のない世界を作っていくべきだと思います。

Q:他国が攻めてこないか不安です。
A:不安を煽っているのが今のマスコミです。北朝鮮が攻めてきたら、中国が攻めてきたら、と言って軍備を拡大していると思います。国民が不安症にさせられていると思います。軍需産業と国家権力が結びついて、利権を得ています。先日の報道によれば、武器輸出企業に国が資金援助をし、低利融資するとのことです。戦争する国づくりがどんどん進められていきます。

Q:国家が産業を推進するのはいいことではないのですか?
A:国家が軍需産業を支援すべきではないと思います。過去の戦争はみな軍需産業と国家権力の癒着で起こってきました。アメリカはそういう構造になっていて、日本もますますそうなろうとしています。
消費税は増税し、大企業と大資産家は大もうけしている政治はおかしいです。貧困層をつくり、アメリカのように貧困層は軍隊に入るしかないような社会を作っているとしか思えません。自衛隊募集の手紙が、高校生に直接送られ、Twitterで「うちにも来た」と話題になったことがあります。自治体が情報を自衛隊に渡したようです。

Q:知りませんでした。ボクには来ていません。報道されましたか?
A:たしか、東京新聞で報道されました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2

Q:アメリカは日本を守ってくれているのではないんですか?
A:日本を守ると言うよりも、日本にある米軍基地を利用して多数の戦争を起こしてきました。ベトナム戦争、アフガン攻撃、イラク戦争などもそうです。いままでも一応アメリカは「攻められたから攻める」といういいわけをして戦争をはじめてきました。集団的自衛権行使容認で、アメリカが攻められたから一緒に守るという理屈で、今度は日本が一緒に戦闘地域にも行くことになってしまいます。

Q:アメリカの一強をなくせるんでしょうか?
A:軍事同盟をなくすべきだと思います。私は日米安保条約をなくして日米友好条約にすべきだと思います。それと、アメリカの国家とアメリカの国民をわけて考えた方がいいと思います。アメリカの国民がすべて好戦的かというとそうではありません。反戦運動もアメリカではさかんです。国民市民レベルで国際連帯が必要です。
日本は憲法9条の平和主義で世界貢献すべきでは?

Q:どのように憲法9条で世界に貢献するのですか?
A:例えば、スペイン領の島(カナリア諸島)に「憲法9条の碑」があり、その理念は世界に浸透しています。核廃絶の運動もヒロシマナガサキの原水爆禁止世界大会などから広がっています。日本は、戦争をさせない、軍隊をもたない、というリーダーシップをとるべきではないでしょうか?

Q:核兵器はなくなるんでしょうか?
A:全世界の国民の運動でなくすしかないと思います。国際的な運動の中で期限を区切った核兵器廃絶の提案がなされており、運動は発展しています。

Q:北朝鮮はどういう国になっていくと思いますか?
A:その国の国民が自ら民主化していくのが大事だと思います。そのための市民レベルでの連携は重要です。

世界は戦争をなくす方向に動いているし、動かすのは私たち市民だと思います。市民レベルの国際連帯が必要です。今日は声をかけていただいてありがとうございました。毎月やっているので、また来て下さい。

KC3Z0101

KC3Z0099

KC3Z0103

【2014年11月30日】憲法シンポジウム「戦争にくのはボクら?ー集団的自衛権・秘密保護法でどうなる日本ー」(パネリスト発言・会場発言)の動画を掲載しました


2014年11月30日に行われ
た憲法シンポジウム
「戦争にくのはボクら?ー集団的自衛権・秘密保護法でどうなる日本ー」
(パネリスト発言・会場発言)の動画を掲載しました