すっかり恒例になった「バーベ九条」は、いつもまにか6回目の開催です。
今年は、学生さんやA.F.M.A.のメンバーなど若者の参加もあって20名になりました。
参加者の発言は次のとおりです（要約）。
■Iさん
市議会議員をしている。7月に旭川市議会で「安保法案の撤回を求める意見書」が賛成17人、反対16人で可決した。民主、共産、無所属からそれぞれ出されていた意見書案を一本化して僅差で可決することができた。共産の案を民主の名前として提出することで無所属議員に賛成に回ってもらうという経緯があった。
■Sさん
若者のデモについて行けない。英語だったりラップ調だったり。老人も参加できるような活動ができるといいと思う。
■Kさん
兄の妻が東京大空襲を経験した。身近なところから戦争体験を語り継いでいくことが重要だと感じる。
■Nさん
私はもう定年すぎて保育士をしているが、ラップ調のデモが楽しかった。またやりたいと思っている。
■Tさん
「世界」という雑誌を読んで九条の会を検索したら「西地域九条の会」を見つけた。参議院で野党が多数になったら施行停止にできる、政権交代すれば廃止に出来る、ということなのであきらめるのはまだ早い。プラカードもってデモに参加して自分なりにできることをやりたい。
■Sさん
新聞を見ると「危機的な状況はチャンスだ」とあった、みんなで知恵をしぼってがんばって行きたいと思う。
■Yさん
母親として女性として戦争はイヤ。戦争法が通ってしまったが、若者やお母さん、一人一人が立ち上がっている。参院選にむけてがんばっていきたい。
■Aさん
この中では最高齢かもしれない。戦争体験を聞き取る活動をしている。食糧難だった話を聞いた。戦争法に反対する活動、原発に反対する金曜行動に参加している。若い人ががんばってくれてうれしい。
■Yさん
平和委員会を中心に活動している。マニアックな自衛隊ウォッチャーでもある。自衛隊についての活動はこれからますます大事になっていくと思うのでみなさんと協力してやっていきたい。
■Aさん
大学で金融論や経済学を教えていた。「バーベ九条」という名前に惚れて今日来た。マイナンバー制度に関連して、ジョージオーウェルの「１９８４年」に描かれている管理された社会を思い出した。そこには、スローガンがある。一つ目は、War is peace、二つ目は、自由は隷従である、三つ目は、無知は力。全く逆のことを言っている。安倍さんの言っていることも全く逆。そんな世の中は変えなきゃいけない。
■Kさん
教育大の学生。最近、強制連行された朝鮮人の方々のご遺骨を故郷に返しに行った。京都、大阪、下関からフェリーに乗って釜山、そこからソウルに行った。長い旅だったが、強制連行された方々がやってきたルートを逆に戻った。ご遺骨はその方々のふるさとにあるべきだったが、70年経ってお返しした。70年は長すぎる。115体のご遺骨を返したがまだまだたくさんの遺骨があり、責任を感じる。今回は民間が行ったが、本来政府が行うべきものだと思う。今後も活動していきたい。
■Yさん
戦争法が通って、自分にお金がなくって自衛隊に入って自分が人を殺さなくちゃいけなくなるかもしれないし、自分の親しい人が死ぬかもしれないし殺すかもしれないと考える。自分のこととして考えていったり、自分の親しい人のことを考えていくと、絶対、この法律廃止にしなくちゃいけない。今ならできることが絶対あると思う。A.F.M.A.っていうグループを立ち上げた。年齢問わずみんなでがんばっていきたいと思う。
■Nさん
教育大ではサークルが政治的な活動かどうかを見られている、政治的な発言をしにくくなっているというのを聞いて、許せないと思う。戦争法が通ってしまったが、選挙で野党が勝つことでなんとしても廃止にしなければならない。
■Nさん
沖縄返還運動では「沖縄を返せ」、安保闘争では「ケサラ」という歌ができた。その時々の運動で、新しい文化ができている。A.F.M.A.やシールズなどのラップ調のコールなど、新しい時代を作るときには新しい文化ができていくんだと実感した。若い人も高齢者も一緒になって、民主主義を本当の意味で根付かせていきたい。
■Hさん
バーベ九条を今年もできてうれしい。この1年間、立憲主義について多くの人が学んできた、憲法が権力を縛るものだということを理解した。そしてその立憲主義がめちゃくちゃにされていることにもみんなが気づいた。民主主義ってなんだ？ということもデモや街頭行動や署名などを通じて体感してきた。来年の参議院選挙で勝って美味しいバーベ九条をやりたい。
